額は表情ジワの中でも気になる方が多い部位ですが、同時に過去の施術で効きすぎて日常生活に影響
してしまったり、「もう打ちたくない」と思ってしまう方も多い部位です。
そのため、ボトックスの中でも特に慎重な調整が必要です。
目次
シワだけを見て注入することはできません
額にシワができると、額の筋肉を弱めれば良いと思われるかもしれません。
しかし40代以降になると、眼瞼下垂が無くても、目を開ける際に額の筋肉を使って補っている方が少なくありません。
その状態で額の筋肉の働きを強く抑えてしまうと、
「目が重く感じる」「以前より目が開けにくい」「なんとなく違和感がある」
と感じることがあります。
だからこそ、額は単純にシワだけを見るのではなく、
普段どのように目を開けているのか。額の筋肉をどのくらい使っているのか。
まで確認することが大切です。
「シワをなくすこと」だけがゴールではありません
額のボトックスでは、
シワができにくくなること。
そして日常生活の中で違和感なく過ごせること。
この両方が大切だと考えています。
たとえシワがきれいに改善していても、「目が重い」「なんとなく開けにくい」
と感じてしまえば、その方にとって満足度の高い治療とは言えません。
だから私は、どこまでシワを抑えるか。どこまで筋肉の動きを残すか。
その匙加減を、一人ひとりに合わせて細かく調整します。
最初から強く効かせるとは限りません
額は特に、最初からしっかり効かせることだけを目的にはしていません。
初めての方や不安が強い方の場合は、まず安全性を考慮しながら控えめな調整から
始めることもあります。
その後の状態を確認し、「もう少しシワを抑えたい」「このくらいの自然さがちょうど良い」
といったご希望を伺いながら、必要に応じて調整していきます。
一度で完成させることだけを目指すのではなく、
その方にとって心地よい効き方を一緒に見つけていく。
それも、当院が大切にしている考え方です。
額上部へのアプローチも含めて考えることがあります
お顔の状態によっては、額のシワだけを見るのではなく、目元を含めた筋肉のバランスから考えることもあります。
例えば、額上部の筋肉へのアプローチによって目が開けやすくなり、目元の印象が変わる場合もあります。
そのため「額のシワにはここに打つ」という決まった方法ではなく、
その方のお顔の動きや状態を見ながら、注入する場所や量を1単位レベルで細かく調整しています。
私がボトックスを「奥深い治療」だと考える理由
ボトックスは、「注射するだけ」「比較的手軽な美容医療」と思われることも多い治療です。
確かに、美容医療を初めて受ける方にとっても、比較的取り入れやすい治療の一つです。
しかしその手軽さの一方で、
「効きすぎた」
「表情が不自然になった」
「目が重くなった」
「思っていた仕上がりと違った」
という経験をされている方もいらっしゃいます。
ボトックスは、ほんの少しの量や注入する場所の違いによって、仕上がりの印象が変わります。
だからこそ私は、全ての治療の中でもボトックスは非常に奥深く、細かな調整が必要な治療だと考えています。
手軽だからこそ、丁寧に。
身近な治療だからこそ、一人ひとりのお顔をしっかり見る。
そして、「効けば良い」ではなく、その方が毎日を不快なく過ごせること。
そこまで含めて、ボトックス治療だと考えています。